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自動車教習所の経営



近年、景気の落ち込みや少子化によって、自動車の販売不振が続いています。それに伴い1990年代以降、運転免許取得者も減少しています。特に免許取得が可能な年齢である18歳の若者の「免許離れ」が著しくあります。ここでは、自動車教習所の経営の実情について説明します。

自動車教習所の経営母体

自動車教習所の経営母体

自動車教習所は「自動車教習所」の他に、「自動車学校」「ドライビングスクール」「モータースクール」など、様々な名称が付けられています。株式会社や有限会社が経営する教習所が多く、大手企業がグループ会社として、自動車教習所の経営を行なうケースもあります。市町村が設置した公立の教習所や学校法人、交通安全協会が運営する教習所もあり、経営形態は様々です。

若者の「免許離れ」の理由

戦後、国策として増え続けた自動車教習所は、供給過多の時代を迎えています。少子化だけではなく若者の価値観の変化が、現在の運転免許取得者の減少につながっているのです。以前は、車を所有することがステータスとされていたことも、近年は車よりもパソコンなどのIT機器の購入に関心が持たれています。また、運転免許資格取得よりも、就職に関連する資格に価値を感じる若者も増加しています。このように車を所持しようとしない若年層の増加が、自動車教習所の経営を悪化させています。

生き残るための教習所のサービス

供給過多の時代を迎えた自動車教習所は、各社が価格面での値下げ競争だけではなく、独自のサービスを展開することで生き残りを図っています。かつて自動車教習所の教官が「鬼教官」などと言われた時代もありましたが、今は接客業としての位置づけが強まっています。ここからは自動車教習所のサービスの具体例を紹介します。

充実した送迎サービス

マイクロバスでの送迎はいまや自動車教習所では一般的なサービスとなっており、さらに今では、指定の停留所ではなく自宅までの送迎サービスを行なう自動車教習所や、電車通学の人の定期代を全額負担する自動車教習所も登場しています。

生徒一人ひとりの環境や事情に合わせた対応

近年の自動車教習所はどんな生徒も万全の対応で迎え入れられるように様々なサービスを設けています。もっとも代表的なものとして、子育て世代の主婦をターゲットにした無料託児所の設置があります。その他、日本在住の外国人をターゲットとした英語での教習の実施や、聴覚障害者に対して、字幕や手話のできる教官の配置を行なう自動車教習所もあります。

意外性も含んだ至れり尽くせりのサービス

ちょっと変わったサービスとして、教習の空き時間にネイルアートやマッサージなどを格安で受けられるサービスを提供している自動車教習所があります。さらに合宿免許を行なう自動車教習所の中には、温泉付リゾートマンションを宿泊施設とするプランを用意している教習所や、専任シェフの食事、ケーキバイキングのサービスを設けている教習所もあります。